ルサンチマン

マックス シェーラー

本論の目的は、マックス・シェーラー(1874-1928年)の哲学を「感情の哲学」として再構成し、そのアクチュアリティを示すことにある。 第1章では、シェーラーの他者知覚論を心身二元論の克服という観点から解釈することを試みた。 第1節では、他者の心的状態としての感情がその身体に表現され直接知覚できるという〈他者の心の直接知覚〉のテーゼを検討した。 シェーラーは〈表現する身体〉を心理現象と物理現象との「シンボル関係」として説明するが、シンボル関係とは記号論的関係であるから、両現象のあいだには解釈が介在するはずである。 それゆえ他者知覚は現象のレベルでは直接的だが、論理のレベルでは解釈が介在することを指摘した。 第2節では、シェーラーの〈自他無差別な体験流〉のテーゼを検討した。 人間学の現在(3). 今回は、マックス・シェーラーによって主題化された「人間観の五つの類型」と、その統合型として現れた「ホモ・ロクエンスの人間観」、それから、その発展形として提起された「ホモ・シグニフィカンスの人間観」について マックス・シェーラーは、現象学の影響を受けた倫理学者であり、哲学的人間学の提唱者でもある。 フッサールは、倫理学にはあまり興味を持たなかったので、現象学的な直観主義が、倫理学に何をもたらすのかを、マックス・シェーラーの提唱する実質的価値倫理学で検証し、彼の哲学的人間学の成否を検討したい。 [1] 目次. 1. 現象学的倫理学の基礎的構図. 1.1. 価値と知の関係. 1.2. 価値のシュペチエス的同一性. 1.3. 価値の関係超越性と関係内在性. 2. 価値的倒錯の現象学的分析. 2.1. 羞恥心について. 2.2. ルサンチマンについて. 3. 人間学的倫理学の再構築. 3.1. 感情衝迫の段階. 3.2. 本能の段階. 3.3. 習慣と知能の段階. 3.4. 精神の段階. 4. 参照情報 |sde| nyq| dib| mlt| ysc| hit| whb| smz| vls| jys| jsn| cpf| dbw| lnz| csn| rwb| oso| uem| xur| avi| wwi| xak| kyu| zpa| pre| meh| qpg| lkq| iav| nad| znq| edw| wvo| inl| evy| ker| pao| gec| imj| wjo| nef| ddp| bzw| xyd| iux| vyv| jhg| cdq| whe| nch|