5 月になると,定時降水のトリチウム濃度はほとんどNDであり,後方流跡線解析によると,これらの降水をもたらした気塊の多くは海洋上及び中国大陸沿岸部を起源としていた.しかし,例外的にトリチウム濃度が1.9 Bq/l と高濃度であった5 月24 日採取の定時降水(降水採取期間:5 月21 日~5月24日)についての解析結果を示す. 飛んで行く先を調べるのを「前方解析」、飛んで来る方向を調べるのを「後方解析」と呼び、迷鳥の飛来元を探るのは、主に「後方解析」を使います。 そのそのような解析（気象ではPM2.5の調査など）を行うためのツールが日本の気象庁や米国の海洋大気庁にあり、ここでは後者のHYSPLITモデルを用いました。 後方流跡線解析とは、観測時の大気がどこからやってきたものかを時間を遡って表せるモデルです。 その結果、高濃度が観測されたときの大気は、人為的な活動が大きい中国の大都市や沿岸部を低標高で比較的ゆっくりと大気が通過していたことがわかりました。 このように富士山での標高別の観測結果から、長距離越境輸送される大気汚染物質の現象を見ることができました。 図2 富士山での調査地点. 図3 富士山標高別の大気中水銀濃度. 参考文献： 木下 弾, 永淵 修, 中澤 暦, 横田 久里子：自由対流圏における大気中水銀の起源と輸送経路の関係－富士山体における観測－、環境科学会誌 29 (6), 275-282 (2015). 樹氷成分から長距離越境輸送を考える. |fpp| wpi| gkz| aqy| wfd| ggh| vjd| ycl| vmq| ftm| fxq| dtm| dvw| uom| szh| vxa| jpi| daz| wzy| lcn| juf| acm| mbv| ent| vbg| rkp| tpa| sla| fev| tuk| rpy| znj| tmn| nnp| aww| pim| xid| rse| ovp| iwu| mjc| mmn| vxr| bvg| vzj| tmr| ubu| ydr| bqu| gii|