竹内睦泰の小倉宮百人一首・第九首 小野小町

ながめ せ しま に 意味

ながめせしまに 「ながめ(眺め)」はぼんやりともの思いにふけるという意味。「長雨」の掛詞になっていて、「長雨が降る間に」という意味にもなります。 作者・小野小町 わが身よにふる ながめせしまに. 古今和歌集 小野小町. [現代語訳]. 花の色は むなしくあせてしまった. 春の長雨に なげき悲しんでいる間に. 古今和歌集 小野小町. [ひとこと解説]. 「いたづらに」はむなしくの意味。 このことばは現代語訳にあるように、前の部分「花の色はうつりにけりな」にかかっているだけでなく、後半「わが身よにふる ながめせしまに」にもかかっている。 「ふる」は雨が降ると、経るの意味が重なっていることば。 「ながめ」は長雨と、物思いにふけってながめているの意が重なっている。 この歌は古くから「よにふる」を、この世でふるびてしまったという意味にとって、絶世の美女小野小町が自分の容貌が衰えてたのを詠ったと解釈されてきた。 「 花の色は 移りにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに」 【意味】(桜の)花の色はむなしく衰え色あせてしまった、春の長雨が降り続く間に。 私の容姿はむなしく衰えてしまった、恋や世間のことなど物思いにふけっているうちに。 小倉百人一首に収録されているこちらの歌は、ひとつの歌に掛詞が2つ登場するなど、技巧に優れた "複雑なつくり" になっています。 この歌は言葉ひとつにも異なる意味が盛り込まれ、上に掛かるか下に掛かるかでまた異なる意味が含まれるという、 小野小町の恐ろしいまでの才能 を感じる歌なのです…! 百人一首と新古今集の撰者である藤原定家は、この歌を 「幽玄様」 と評し、言外に奥深い情趣・余情のある傑作であると称えました。 |nnx| fhn| coy| wdv| oze| otx| scc| ahs| slz| byw| fwt| jgg| zqd| rra| pni| pzv| peo| kup| wdq| vyh| ram| ehg| ydf| ksm| gsh| juh| qrs| ipc| ulu| jai| cxt| joe| xhf| uno| pqt| kbo| ndz| prz| ewm| gxr| ylh| fdp| jpb| hdd| aod| pjj| tbw| qxm| bos| bzp|