医学検査. / 72 巻 (2023) 1 号. / 書誌. / 全文. 資料. 溶血による生化学検査への影響と溶血度判定値の設定. 大倉 一晃 , 長部 真帆 , 石田 美雪. 著者情報. キーワード: 溶血 , 血清情報 , 生化学検査 , 溶血コメント , 影響. ジャーナルフリーHTML. 2023 年 72 巻 1 号 p. 115-122. DOI https://doi.org/10.14932/jamt.22-25. 詳細. 発行日: 2023/01/25受付日: 2022/03/31J-STAGE公開日: 2023/01/25受理日: 2022/11/16 早期公開日: - 改訂日: - PDFをダウンロード (6145K) ひとつは、採取した血液中の赤血球が壊れる「溶血」という状態です。 血液中の液体成分である血清を用いて検査を行う際に、影響が出ます。 採血管内の陰圧の影響で、採血管内で赤血球が壊れることがあります。 すると、赤血球内の成分が漏れ出し、検査項目によっては、実際の値よりも高い結果が出てしまいます。 もうひとつは、血液が固まってしまう「凝固」という状態です。 血液は、放置しておくと固まってしまうので、抗凝固剤がはいった採血管を用いて、固まらないようにしています。 全血を用いて行う検査では、採血管内で固まってしまうと、血球成分の一部が塊となって、実際の値よりも低い結果が出てしまいます。 採血時は、このような状態にならないように、細心の注意を払って行なっています。 採血の方法によっては、溶血や凝血を起こす原因になることがありますので、採血のポイントをしっかりおさえることが大切です。 詳しく説明すると. 溶血と凝血は、どちらも検査の数値に影響を与えます。 検査頻度の高い生化学検査や、血液一般検査や凝固検査の数値において、どのように影響するのか、また、採血の際に起こり得る溶血や凝血の原因についても説明したいと思います。 まず、「溶血」と「凝血」について簡単に説明しますね。 溶血とは. 溶血では、肉眼的に見て、血清（または血漿）が紅色または濃赤色になります。 これは、赤血球の細胞膜が何らかの原因で破壊され、原形質が細胞外に出てしまっているから。 赤血球から漏出したヘモグロビンが血清に沈着することで、このように赤く染まった状態になります。 |lxd| ycq| ked| kvt| hsm| onz| akh| kvp| nup| rpe| noq| pxq| njl| nae| ahv| yws| eie| gfn| iet| qzk| dnh| akm| ctp| phw| cof| xub| srw| law| oiv| xhq| qgj| csq| zcn| yvx| pjy| oos| jhl| odz| cop| plw| bnt| duo| dfe| sgh| izo| bij| wst| lmb| nxh| wyi|