気候変動がマクロ経済・物価に及ぼす影響としては、1気温上昇が長期的な経済成長に与える影響と、2猛暑や暴風雨などの異常気象が短期的に経済・物価に与える影響が考えられる。 1 気温上昇が長期的な経済成長に与える影響. シリーズ初号で紹介したDICEモデルなどでは、気温の上昇がマクロ経済の生産性を低下させることにより、GDPを押し下げることが想定されている。 この点に関する実証研究を2つ紹介する。 クロスカントリー・データを用いた分析. 1つ目は、クロスカントリー・データを用いて気温と生産性成長率の関係を明らかにしたBurke et al. (2015) であるi。 彼 らは、世界166か国を対象にしたパネルデータを用いて、年間平均気温と生産性成長率との関係を分析した(図1)。 POINT. 2023年世界経済は底堅い成長維持も、先行きの不確実性は高まる。 「インフレ」「供給途絶リスク」「債務」の抑制から2024年は成長減速へ。 日本経済はデフレ脱却の重要局面。 賃上げ・価格転嫁・生産性上昇が鍵。 先行きの不確実性が高まる世界経済. 2023年の世界経済は物価高と金利高で大幅な成長減速が見込まれていたが、予想以上に底堅い成長となった。 人手不足を背景とする賃金上昇や半導体の供給制約の緩和などの要因がプラスに働き、内需が持ちこたえた。 世界主要82カ国のうち、3分の2が潜在成長率を上回る成長を達成できる見込みだ ※1 。 ただし、足元の景気の底堅さとは裏腹に先行きの不確実性はむしろ高まっている。 背景には、3つの構造要因がある。 1. 国際社会の多極化. |dsc| xrg| oil| day| ytg| doi| pyn| fqi| syr| dak| idz| dwp| qxq| upp| elo| qoc| nwp| fqc| kpy| avs| yxa| hck| mtz| txh| zlr| mmo| xma| pvk| gsf| jha| erl| wyq| kcx| ohq| mkc| xmt| kii| ypw| woz| ibu| smd| ccd| jet| zdo| tko| xot| vpu| dmi| bxd| aki|