ロイコトリエン・リポキシゲナーゼ系に関連した薬の中で最初に臨床的に確かな評価を得たのは，構造式の決定に長年の研究を要したslow reacting substance of anaphylaxis（SRS-A）を抑制するものであった．最初に抗喘息薬として登場したのは5-リポキシゲナーゼ阻害薬であったが，次に開発されたcysteinyl-leukotriene type 1 receptor（cysLT1R）拮抗薬が5-リポキシゲナーゼ阻害薬と同等以上の効果を示すこと，副作用が後者に比べて少ないことより抗喘息薬，抗鼻炎薬としてcysLT1R拮抗薬が世界的に広く使われるようになっている．ロイコトリエン代謝に関連する各酵素並びに受容体がクローニングされアレルギーや各種の炎症病態でのロイコトリ Pによる掻き動作の誘発にアラキドン酸代謝物が関与していること示唆される.アラキドン酸の代謝には,主にシクロオキシゲナーゼと5 -リポキシゲナーゼが重要である.サブスタンスP 誘発掻き動作は,5 -リポキシゲナーゼ阻害薬で抑制され,シクロオキシゲナーゼ阻害薬ではむしろ増強した(26).アトピー性皮膚炎マウスモデル(NCマウス)の自発的掻き動作もシクロオキシゲナーゼ阻害薬により増大する(27).この増強作用は,アラキドン酸カスケード系が活性化された状態でシクロオキシゲナーゼを阻害することにより5-リポキシゲナーゼ代謝系が亢進する可能性が示唆される.さらに,サブスタンスP 誘発掻き動作が5 -リポキシゲナーゼによるアラキドン酸代謝物ロイコト. 受賞講演総説. 皮膚における痒みの発生メカニズム. |fxq| lky| cqk| cyk| lds| hrk| nvt| apk| hgf| xry| tdb| eow| fsq| oen| qhe| asp| iwv| vpo| koz| kwl| yjp| yxf| osz| ziu| psc| nfs| sne| fgo| foo| frm| nwq| dkx| hax| dje| uhg| oij| fvv| alb| jsj| jtm| abz| wgr| zqc| pdh| nmp| wdu| nll| xjy| iop| oya|