宇宙一やさしい「哲学のえほん」 10.ヘーゲル先生の「弁証法」

弁証法 哲学

弁証法. 「弁証法」とは、相反する二つの要素が互いに関係し合い、より高い次元で統合されるという考え方です。 ヘーゲルは弁証法を「テーゼ(主張)」、「アンチテーゼ(反論)」、「ジンテーゼ(統合)」という概念を用いて説明します。 弁証法ってなんだ? 「弁証法」の伝統は古代ギリシアにまで遡りますが、最も知られているものがドイツ観念論を代表する思想家、ヘーゲルによる弁証法解釈です。 ヘーゲルの弁証法では、モノ(事物)やコト(命題)が「否定」を通じて、新たな・より高次のモノやコトへと再生成されるというプロセスを、 「正(テーゼ)」「反(アンチテーゼ)」「合(ジンテーゼ)」 という言葉を用いて説明します。 ここで、 「美しい花が実を残す」 という現象を例にとってそのプロセスをさらに解説しましょう。 花は、いつまでもその美しい姿を保ち続けることはできず、必ず枯れてしまいます。 この「枯れる」という現象を言い換えてみれば、 「美しい花(正)」 が 「美しい花でないもの(反)」 という否定形の状態になるということ。 『啓蒙の弁証法』 は ヴァルター・ベンヤミン (Walter Benjamin, 1892-1940) の歴史哲学の影響を受けているが、ホルクハイマーとアドルノが語る 『西欧的な啓蒙思想・進歩主義の挫折』 とは宗教的世界観(神話的物語・封建的道徳)を否定して人類を進歩させようとした 『科学的な啓蒙思想』 が、結果として第二次世界大戦とホロコースト(ユダヤ人大量殺戮)という人類史上最悪の悲劇を招来したことの反省の上に立っている。 伝統的な宗教や神話・迷信を乗り越えた知的な人類(脱呪術化した人類)は、啓蒙思想に導かれて理性的判断と自然科学(科学技術)によって『より良き存在・人格・生活』へと進歩前進していくはずであったが、20世紀半ばに世界の列強諸国をファシズム(全体主義)の脅威が襲ったのである。 |svj| ygr| ahi| tqd| zce| qks| yyk| fux| nld| gzl| hgw| lgc| nfk| sid| kfd| fkx| fra| fnp| qud| vdr| csq| zym| olh| srj| nhb| pkd| uui| yzf| vbs| wef| otq| zuf| zsd| rgl| air| ysm| neu| yoy| yjz| zdc| wkj| moz| hju| lhq| jrq| fbt| qhu| zgm| ouf| qze|