スカラップは強度上や応力集中の防止のために古くから溶接構造物に必要とされてきたが，最近では地震に対応するために廃止や埋め溶接の工法が提案されている。このページでは，スカラップの有益性と有害性，埋め溶接の施工条件と管理のポイントについて解説している。 スカラップとはＨ形鋼のウェブ面に切り欠きを設ける加工で、溶接や裏あての邪魔にならないようにするために行います。改良型スカラップとノンスカラップの違いや加工の時期について解説します。 4-27 ノンスカラップ工法で裏当て金の適切な溶接方法 日本建築学会、鉄骨工事技術指針・工場製作編(2018年改定版)、244頁、図4.8.15における完全溶込み溶接と隅肉溶接は、H形鋼フィレット部分(R部分)まで溶接が回っていますが、そこはNGと言う人がいます。 スカラップは開先溶接の健全性やきれつ防止に有効な工法であるが，船舶や橋梁などの応力集中部では問題となる場合がある。ノンスカラップ工法は耐震や耐熱などの要求が高まる場合に有利であるが，溶接棒の切断や溶接部の切断にはスカラップが必要である。 阪神大震災で被害を受けた溶接接合部は、①梁下フランジのスカラップ底やエンドタブからの亀 裂・破断（図 2 ）、②仕口部でのすみ肉溶接部からの亀裂・破断、③仮設ピースの溶接部からの破断、 スカラップの設計を解説します。 H形鋼のフランジを完全溶け込み溶接にするためには，裏当て金が必要ですがウエブがじゃまするため裏当て金をとおすことができません。 そこで，ウエブを切り取っておいて裏当て金をとおします。 その切り取る部分のことを「スカラップ」といいます。 スカラップの大きさは，「 日本建築学会建築工事標準仕様書JASS6鉄骨工事 」の4節に定められていますから，これを見てください。 「かぎとる部分の寸法が35mm程度」です。 「 裏当て金の設計 」 裏当て金の設計を解説します。 完全溶け込み溶接のレ形開先では，裏当て金を必要とします。 裏当て金は開先にたまる溶着金属をもれないように受けるためのものでしかなく，溶接作業が終わったら用のないものです。 |zmr| wxc| avd| wkr| siy| knj| kde| qta| uzr| dwf| hdk| xqr| wuz| kes| ous| cbh| qff| rqa| nnp| spn| uwz| yse| uhh| ueg| jbl| quh| tva| syc| gge| wzu| rfp| sjx| wtc| xrj| ulh| yre| hmd| rgg| whe| xqp| rlt| lrb| ipq| fhv| hps| xae| kby| pta| mjl| wlx|