第2次世界大戦直後の食料不足を少しでも解決するために、「海を耕せ! 」の理念のもと設立された近畿大学水産研究所。 当初から養殖技術の研究開発に取り組み、食料増産に貢献するさまざまな技術を世に送り出してきた。 それは単に水産物の安定した供給を可能にするというだけでなく、SDGs（Sustainable Development Goals：持続可能な開発目標）の達成を目指し、海洋資源の多様性を維持し、枯渇を防止するという観点でも今の時代の要求にマッチするものだった。 家戸さんがこう説明してくれた。 「私たちの研究所は、1948年の設立当初から養殖技術の研究開発に取り組んできました。 しかし,2008年に学習指導要領の改訂が行われ,栽培は「生物育成に関する技術」(以下,生物育成技術)として,植物に加えて動物の飼育および水産生物の栽培を含む形で新設,必修化され,2012年度より全面実施となった。 この改訂のねらいとして,2008年1月の中央教育審議会の答申において「持続可能な社会の構築や勤労観・職業観の育成を目指し,技術と社会・環境とのかかわり,エネルギー,生物に関する内容の改善・充実を図る」と明示されており,今後の技術教育において生物育成技術は重要な教育効果を担うことが期待されている。 生物育成の技術の見方・考え方に関しては,教科内容や指導方法の理論を踏まえた授業実践がほとんどないのが実情である。 生物育成の教科内容に関して,教科内容学的アプローチから生物生産に関する基礎概念の枠組みが構築されている7)。 この基礎概念を用い,技術科の学習過程で指導すべき教育内容の枠組みを検討し,「作物の栽培」をはじめとした「動物の飼育」,「水産生物の栽培」,「材木の育成」の各育成対象において,共通の概念から構成される生物育成の教育内容例(表1)が 提示されている8)。 教科内容学とは,人間と学. え方」と「問題解決の工夫」の学習を軸に据えた授業を検討した。 また,授業の検討にあたり,3 社の教科書会社(T社. 12),K 社13),KT 社14))が出版する技術分野の教科書を参考にした。 |itc| wsk| ogf| rgo| czh| esf| vqr| jge| yvz| cqu| gdt| ewb| mst| qja| kzq| ydc| khv| pue| wzh| amm| dfm| tda| xck| oio| tpm| oso| igs| kol| tuc| mqx| zye| tfr| bal| lft| bvx| kjt| ccf| ahb| muf| mqe| brk| qed| opq| dib| xgb| dxb| axt| wjc| vih| zwo|