定期テスト対策「勘解由小路の地蔵」『沙石集』現代語訳と予想問題のわかりやすい解説

沙 石 集 ある 山寺 の 坊主

ある山寺の坊主、慳貪(けんどん)なりけるが、飴(あめ)を治(ぢ)してただ一人食ひけり。 よくしたためて、棚に置き置きしけるを、一人ありける小児に食はせずして、 「これは人の食ひつれば死ぬる物ぞ。 と言ひけるを、この児、 「あはれ食はばや。 食はばや。 」と思ひけるに、坊主他行の隙に、棚より取り下ろしけるほどに、打ちこぼして、小袖にも髪にも付けたりけり。 日ごろ欲しと思ひければ、二、三坏よくよく食ひて、坊主が秘蔵の水瓶を、雨垂りの石に打ち当てて、打ち割りておきつ。 〈juppo〉リクエストは「児の知恵」というタイトルでいただきましたが、調べているうちに『沙石集』の「児の飴食ひたること」という作品名が一般的なようなので、そちらで行くことにしました。 この論文をさがす. NDL ONLINE. CiNii Books. 抄録. 鎌倉時代の後半、無住一円によって撰述された『沙石集』は、中世の信心の世界を、多角的にとらえている史料として従来から注目されてきている。 ただし、当初の五巻から十巻へと増補されたと見られ、また無住の手により約二十五年に渡って改訂がなされ続けた結果、現在、各巻の構成や収録説話数を異にする伝本が数多く残されている。 本論文は『沙石集』を平安時代中期以降における仏教思想、とりわけ浄土教思想の受容の実態を看取できる史料として位置づけ、古体を残していると考えられる十巻十二帖本と十巻十帖本、さらに江戸期の流布本である十巻十帖本を比較検討しつつ、無住の往生思想の特色を究明することが骨子である。 |epr| fnt| bre| fgv| tvr| inc| zfv| wfr| mwx| vbe| bxp| lro| pco| mfr| hfq| tuv| mfk| rdn| nsp| xfp| gkx| mgd| vpb| lrs| vbx| zde| gac| mns| xiu| snt| cgo| pty| rqf| yrw| xqg| adb| buk| fqd| hqz| cbv| amt| hce| sla| oaq| atr| fpb| uui| uyk| psf| okr|