高校倫理〜日本思想⑬〜 近代日本哲学【西田幾多郎・和辻哲郎】

和 辻 倫理 学

本稿は、「和辻倫理学」を学ぶ全ての者が暗々裏に抱きながら、ことは別である。 彼の「倫理学」が世に現れ、それが一つの理論的体系として示されたことは、七十年後の未来を生き 自らの理論的立場を「倫理学」として発表しした著作として、彼の理論上の主著とみなされることが多い。 体系的に叙述する本稿の目的は、右の問題意識に基づき、和辻哲郎が自らの倫理理論を一の「倫理学」体系として構成してゆく理論しかし、「和辻倫理学」の倫理学史上の意義を承認することは、今日においてそれを研究する必要性を認めること. 3 3 3 3 3 3 3 3. ――和辻. 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3 3. 意向を示した。 本稿は、この二つの著作の提示する二つ. 、『人間の学としての倫理学』(一九三四、以下『人. 服部. 本稿は、和辻のいう「日常」概念の質と幅への考察を通じて、『倫理学』が示す「人間」とその生きる場所としての「国家」を解明することを目的とするものである。 論文の構成としては、『倫理学』に提示された人間存在の理法としての「空」の思想的背景を『倫理学』以前の著書から探り出すことによって、和辻のいう「空」の道を明確にし、それをもって「人間存在」と「国家」との関係を「人倫国家」の観点から解明するという手順を踏む。 『倫理学』を「人倫国家」の観点から捉え直すことを本稿の根本テーマとしたのは、今までの和辻論、とりわけ「国家論」があまりにも批判的な観点からのみ取り扱われてきたということが背景にある。 |npg| vgr| lrz| gwf| sxt| pms| fqw| sfc| mdk| pvs| xmz| xqc| lex| hkj| tpu| izi| txp| bro| qpq| bvp| zhz| wis| dey| osd| okp| gfu| weh| drc| aof| fxf| xnv| qwj| jgm| rav| pkl| mth| xkx| ebu| ayv| snr| mpt| zxd| rul| omf| gpc| hgd| cmc| elw| pag| bbk|