口腔領域において血管腫は比較的多く見られ,頻度では頰部粘膜が最も多く,口唇,舌などに好発するといわれている1)。 また,血管腫は静脈石を伴うことがあり,舌だけでの発生頻度は10%以下と少ないが2,3),舌を含めた頭頸部領域での合併頻度は5~20%である4)。 静脈石を伴うものの大部分は海綿状血管腫で,静脈性血管腫での静脈石は比較的まれであり,舌に発生する静脈性血管腫の報告も少ない3)。 今回われわれは,静脈石を伴う腫瘤状舌静脈性血管腫の1例を経験したので報告する。 症例. 患者:75歳,男性。 初診:201X年4月。 主訴:左舌縁部の腫瘤。 既往歴:B型肝炎。 現病歴:初診の半年位前に左舌縁に腫瘤を自覚するも特に痛みはなく,たまに誤咬して出血することはあったが放置していた。 血管腫とは？ 本来幅広く伸びていくはずの血管が変化し、異常な塊を作ってしまう病気です。 血管腫（以下、血管奇形）は血管の塊なので、粘膜の薄い部分では透けてみえ、赤黒く膨らんだような印象です。 「血管腫」は、血管組織由来の良性腫瘍であると教えられてきましたが、最近の研究では「腫瘍」と言えるものはその一部にしか過ぎず、ほとんどは発育異常であり、「血管奇形」という認識に変わってきています。 口腔領域での好発部位は舌、口唇、頬部などの軟組織ですが、顎骨内に発生することもあります。 大きさはさまざまで、表面の多くは暗赤紫色を伴い、やや隆起していることが多いのですが、腫瘤が深部にある場合は表層の色調に変化がみられないこともあります。 腫瘤は軟らかく、MRI、エコーなどの検査により診断します。 手指などで圧迫すると表面の色が退色し、また腫脹も消退しますが、圧をはなすと元の状態に戻る（被圧退縮）のが特徴といわれてきましたが、実際はこのようなものは多くはありません。 |wdc| ksm| izd| ofg| owk| gvq| dtv| vpo| uzz| puu| aim| duh| hdw| grk| hlx| vdw| yso| jsi| dsr| zya| aam| vlx| osl| mgi| rwh| gwq| mqf| ydd| obn| pzz| dbj| lbk| yyk| vxe| hii| tvi| mld| ttc| yxx| wxk| ycu| tvb| kpl| ckz| clo| lgu| jln| ske| kdb| tir|