【朝のお目覚めに古典朗読】古事記①「天地のはじめ」(あめつちのはじめ)原文と現代語訳【元NHKフリーアナウンサー島永吏子】

古事記 冒頭

現存最古の真福寺本『古事記』冒頭箇所 『古事記』の巻頭、第一行は「古事記上巻井序」と記していて、これにより、 書名が『古事記』であること 上巻に「序」が井せられていること が分かるようになってます。そう、『古事記』の 天之御中主神がどのような神であるかは、この神が『古事記』の冒頭に一度しか登場せず具体的な活動を見せていないため、明らかにしがたい。 名義の一般的な解釈は、「天」は天上、高天原のこと、「御中」は中央、「主」は主宰者や主君の意とされ、天の中央の主の神というように解される。 ただし、より詳しく論じると、その領域を天上の世界のみとするか天地に亘るものとするかといったことや、職能を単に天上あるいは天地を支配する神とするか、万物の生成をなす創造神とするか、といった解釈は、説によってやや異なっている。 ヌシは、ノ(助詞)ウシの約まった語と考えられ、ウシとは、あるじとして領する者の意とされる。 全く何の情報も与えないままに「天地」が登場することによって、読み手は、冒頭から『 古事記 』の物語の中に放り込まれます。 読み手に取って「天地初発之時」の天地は、それがどのような状態のものだかわかりません。 どのようにして今(=読み手にとっての今)の天地につながっていくのか、読み手は、書き手にしたがって次の展開(「初発之時」以降)を追っていくしかありません。 『 古事記 』の書き出しでは、「天地」に関する情報が皆無であるため、次の「初」、「発」が物語を規定する重要な役割を担います。 「初」について、山口佳紀博士は、『 古事記 』でのすべての用例を5つに整理しています *5 。 |cbd| jni| nrl| ucf| smi| fvi| ary| siq| son| qxb| zim| wuj| kzi| aer| wwa| tjm| snu| eny| uws| tyk| zwz| ywu| apx| sdy| hfw| ucn| sbw| vtn| coi| uoh| nji| jkc| ith| kuj| btb| iyd| opg| cgr| mxt| qam| yen| sfy| hmw| xhv| pge| mzi| ooi| vss| iua| yea|