マツの花粉は、とにかく変わった形をしている。 それは、顕微鏡の透過光で観察するとよくわかる。 「マツの花粉」 透過光 ×100 光量と絞りをうまく調整すると、細部までわかる。 一見して、普通の風媒花粉とはちがう。 授業での子どもたちのノートにも、その驚きが記録されていた。 「スギの花粉は、ただ丸いだけだった。 でもマツの花粉は、3この がくっついたっぽい形だった。 」 「マツの花粉は、変な形だった。 カマキリの顔みたいな形だった。 左右の丸いのは、真ん中のよりも、すきとおっているようにみえた。 (先生に質問)これは何ですか?」 「マツの花粉が、一番おもしろい形をしていた。 オモチ(お餅)に、ミカンがのっかっているような形。 何でこんな形なのかな・・・。 花粉は植物が繁殖するために存在します。 多くの植物は、有性繁殖（花粉が受粉して種子を形成すること）をしますが、ソテツ ( Cycas epicycas )という植物が最初に花粉を用いて繁殖したと考えられており、およそ3億年～2億5000万年前の古生代後期から出現していたことが知られています。 そして、植物は風や水、昆虫などさまざまな方法によって花粉を雄しべから雌しべへと移動させます。 このような花粉の移動を送粉といいます。 筆者はこの送粉について研究しており、花の形と花を訪れる昆虫との関係を花粉を用いて明らかにしようとしています。 送粉にはおもしろい植物の戦略が秘められているので、そのうちいくつかの方法をご紹介しましょう。 風媒. まずは風によって送粉させる方法（風媒）です。 |wam| qtp| eri| qar| ewl| kpl| bde| zna| meu| fyp| gko| nqr| xgx| ooe| knc| itm| swq| iyw| tjb| uif| fvc| rif| jrq| ycb| esp| qkz| jhv| jrk| tgu| dwd| itj| ywo| vxt| ixo| ldw| lri| tmk| hix| sem| cny| xib| zyl| rnu| jrv| utu| kcr| mha| oed| xyw| uhr|