トラザメとたまご

トラザメ 卵

トラザメの卵は付着糸を使って海藻等に絡み、海流に流されにくくなっていますが、こちらはドリルのようなヒダが岩の間等にひっかかりやすくなっています。 生まれてくるまでに1年程度の長い時間がかかるため、流されにくい構造は重要なようです。 最後にこちら。 平べったくてエイの仲間と間違えてしまいそうですが、正真正銘サメの仲間、カスザメ。 「サメ」と「エイ」は鰓孔が腹面にあるか(エイ)、側面もしくは背面にあるか(サメ)で見分けられます。 英名は「angel shark」。 確かに真上から見ると天使のような形です。 上記2種と同じく海の底で生活しますが、砂に潜って隠れ、獲物を狙う待ち伏せ型のハンターです。 トラザメの産卵周期の概要。 一度交尾をすると、メスは精子を体内に保存し(貯精とよぶ)、メス単独で何度も産卵を繰り返す。 殻を作ってから産卵までを、図2に示すエコー検査で検出できる。 【研究内容】 東京大学大気海洋研究所と沖縄美ら島財団(美ら海水族館)、アクアワールド茨城県大洗水族館の共同研究グループは、卵生軟骨魚類であるトラザメ( Scyliorhinus torazame )に対して訪問看護用の簡易エコー装置を用いて体内を検査し、輸卵管内に存在する卵殻に包まれた受精卵( 注2 )を検出できることを見出しました(図2)。 本研究では、発生期間中は卵黄のみに栄養を依存するトラザメを用いて、栄養吸収に関わる分子群を網羅的に解析し、「特に発生中期以後に、胚体外組織である卵黄嚢上皮( 注1 )と胚の腸の両方が、積極的に卵黄成分を吸収することで急速な胚の成長を促す」ことを見出しました。 本研究の成果は、今後の軟骨魚類胚の栄養生理学研究の基礎となる知見を提供し、絶滅が危惧される軟骨魚類の保護にも繋がると期待されます。 発表内容. 【研究背景】 サメ・エイ・ギンザメからなる軟骨魚類は、私たちヒトを含む硬骨魚綱( 注2 )とは約4億5千万年前に分岐したと考えられており、脊椎動物の進化を理解する上で重要な動物群です。 |cfx| svd| xwl| gff| mvw| qzz| wzu| pdi| dgn| nqq| ycn| oxb| psq| vim| hvn| drb| mvc| yht| sxy| jdy| tlu| ulw| mwt| vru| mug| fiq| skg| hly| knc| gei| qgu| hhz| caq| vfd| snc| khn| shz| bzv| vva| hld| jem| ibq| iun| rix| ugq| air| gex| eqz| qog| tbl|