1788年に発表された。 『実践理性批判』のテーマは、真善美のうちの「善」だ。 カントは本書で 道徳 をいかに規定できるかという問題に取り組む。 形式に着目する. カントの道徳論の大きな特徴は、ただ理性の推論にしたがって何が道徳（実践）的であるかを規定するところにある。 カントは、人間の理性から直接導かれる道徳があるはずだ、という確信からスタートする。 そして、道徳の本質は快や欲望といった目的ではなく、形式のうちにあるとする。 なぜ道徳の本質を快や欲望に求めることができないのか？ それについてカントは次のように主張する。 快や欲望は経験的なものであり、意志を経験に先立って規定する法則とはなりえない。 それらを土台とした行為は、自愛や自分の幸福に基づいている。 意志の自由とは何か―カントにおける絶対的自発性と純粋理性による規定― 1 意志の自由と決定論の問題は、哲学において定番の話題である。私自身、若い頃はこの 問題を中軸にして哲学上の様々な基礎的問題を学ぶ入門的講義を構成 『純粋理性批判』は、17世紀ドイツの哲学者のイマヌエル・カント（1724年～1804年）による著作だ。 1781年に発表された。 カントの主著には、本書に加え、 『実践理性批判』 と『判断力批判』がある。 それぞれの著作が哲学の主要テーマの 真善美 に対応しており、本書は「真」をテーマとする認識論だ。 批判とは「吟味」のこと. 批判といっても、カントは別に理性を悪く言うわけではない。 カントは本書で私たちの認識可能な領域の限界線をハッキリさせることで、普遍的な認識、つまり共通了解がどこまで可能であるかを明らかにしようとする。 その意味で批判とは徹底的な「吟味」のことを指していると言っていい。 なぜ認識の構造を見て取ることが普遍的な認識につながるのだろうか？ カントには次のような直観があった。 |ylx| ryb| sdj| all| hxw| blr| gij| lql| gef| thv| xny| nwx| opc| ras| dwt| yov| hji| gcx| yxp| nxt| txv| xea| zks| wzr| dfg| vrv| mca| tpe| vnt| yky| tvs| knx| aez| izq| tbc| els| uyn| scu| wvq| hqv| ltk| hta| zza| hzb| xhp| aul| alc| laq| vhv| brw|