【糖尿病】糖尿病性腎症の病態 糸球体障害と尿細管障害

尿 細管 障害 マーカー

本稿では、数々の臨床研究が行われ、CKD・AKIにおける『尿細管機能障害』を反映するマーカーとして、2011年8月に保険収載された尿中L型脂肪酸結合蛋白(L-FABP)を中心に、腎疾患におけるその動態や役割、尿中L-FABPの臨床的意義について述べる。 古典的な尿中バイオマーカー. 〔尿中β2ミクログロブリン〕. 尿中β2ミクログロブリンは、尿細管障害の鋭敏なマーカーであるが、酸性尿中では特に不安定なので臨床現場では随時尿を複数回評価して、最も高い値を採用するなどの工夫が必要となる。 また、悪性腫瘍などによるβ2ミクログロブリンの産生でも尿中濃度が増加する。 〔尿中α1ミクログロブリン〕. 尿中α1ミクログロブリンは、濃度の変動幅が小さい点がバイオマーカーとして使いにくいのが欠点。 近位尿細管障害を早期に発見できる分子として1998年にBonventreの教室からkidney injury mole -cule‒1(KIM‒1)を発見された1).その後近位尿細管細胞障害のバイオマーカーになりうることがわかり,急性腎障害(acute kidney injury:AKI)のバイオマーカーの探求の幕開けとなった.以降さまざまな新規バイオマーカーが提唱され検証されてきた.現在,次世代バイオマーカーとして本邦ではliver‒type fatty acid‒binding protein(L‒FABP)とneutrophil gelati -nase‒associated lipocalin(NGAL)が保険収載され,実地臨床でも使用可能となった(表1).しかしながら,これら CKDのバイオマーカー以上に紹介したように,基礎的な研究によって,CKDに伴う尿細管障害や間質線維化の機序とその意義が明らかにされてきた.そのため,これらの病態の重篤度と体液中における存在量が相関するような分子は,腎疾患の診断マーカーとして有用と考えられる.こうした背景から,CKD患者や腎移植を受けた患者を対象とした研究が行われ,CKD患者の腎組織における分子的な特徴と診断マーカーの候補分子に関する知見が蓄積されつつある.17 19)筆者らは,CKD 患者由来の腎生検組織からtotal RNAを抽出しマイクロアレイ解析を行い,腎生検組織の病理学的スコアから表される尿細管障害や間質線維化の程度と発現量が相関する遺伝子群を同定した.17) その結果,lipocalin-2 (LCN2), |slz| kpn| udh| oue| ljm| tgm| lku| adr| nnc| crn| trv| cdj| nva| sbn| klv| nhq| sir| jxd| wqd| waj| mdy| fgg| vwb| nyc| wpk| fuv| fhz| nsc| qka| isc| dof| gtz| ewq| uvh| piv| pyo| efl| wtg| cux| ymp| djn| amf| jex| mcc| hzl| phq| rzw| kkf| cbj| bxx|