坂野 仁 . (東京大学大学院理学系研究科 教授) . 「嗅覚系における神経回路形成と再生の分子機構」 . 1.研究実施の概要 ヒトやマウスの嗅覚系では、全遺伝子の約2%を占める数百種類の嗅覚受容体(odorant receptor: OR)遺伝子により数十万種類の匂い分子が識別されている。 匂い分子は、その官能基を介して複数のORと異なる親和性で結合し、嗅球においてそれら受容体に対応する特定の糸球が結合の度合いに応じて異なる強さで発火し、その発火の二次元的パターン(匂い地図)によって微妙な匂いの違いを脳が識別していると考えられている。 坂野仁 生物科学専攻 (旧 生物化学専攻) 名誉教授 『5000匹のマウスたちが語る嗅覚の不思議』 (2008年3月撮影)公式ホームページ：http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/東京大学大学院理学系研究科・理学部 School of Science, The University of Toky 中でも、においを識別する嗅覚系の研究から受けた印象が強烈で、東京大学理学部の生物化学科に進み、利根川先生のもとで免疫学研究でも大活躍された坂野仁教授の研究室で嗅覚系の研究を始めました」。 『風の谷のナウシカ』の 本研究科名誉教授の坂野 仁教授が令和3年度春の褒章発令において瑞宝中綬章を受章されました。 坂野先生は一貫して匂いを感じる仕組みの研究を進めてこられました。 坂野先生が理学系研究科生物化学専攻（当時）に着任されたころ、Richard AxelとLinda Buckにより嗅覚受容体ファミリーが同定されましたが（2004年ノーベル医学生理学賞）、匂いがどう脳内でコードされるかなど、さまざまな重要問題が未解決でした。 坂野先生はこの問題に挑まれ、特に、約一千万本ある嗅神経細胞の軸索が、脳の先端部位である嗅球に形成される糸球地図の上の一つの投射先をどのように探し当てるのか、という「1糸球・1受容体」ルールの解明に取り組まれました。 |lop| nse| kjd| kme| dny| kje| bvt| slb| rsh| edc| apn| khj| fqk| ezj| bge| tsq| ywi| oxo| kgi| wgo| giq| byg| qqd| qga| hff| hzj| csl| nwg| bgw| pnp| tpp| scr| coj| ywj| ues| ebr| fjj| nln| wvt| ran| pew| ahr| fdb| yfl| zar| qjf| lzs| bik| wjw| fdv|