1,10-フェナントロリン（phen）は，最もよく用いられ る鉄の吸光光度定量試薬である1)．鉄（II）: phen＝1:3の 組成比を持つ赤色錯体｛モル吸光係数（ε）＝1.1×104 mol l －1cm ｝2) は，広い測定領域（pH 2～9）において安 鉄(III)と 共存する鉄(II)の1, 10 -フェナントロリン 吸光光度定量法 大倉 与三郎* (1977年 12 月 27 日受理) これまで主として全鉄の定量に用いられていた1, 10-フ ェナントロリン吸光光度法を,多 量の鉄(III) 鉄含有量の比色定量には、3分子の1,10-フェナントロリン（オル トフェナントロリンとも呼ばれる、または phen と略される）が第 一鉄イオン（ Fe 2+ ）と錯体を形成することを利用します。 フェナントロリンは三つの芳香環が縮環した含窒素化合物であり、二座配位子として多くの種類の金 属イオンと錯体を形成する。その錯体はキレート効果により安定化されており、また有機溶媒に対する そこで，鉄（II）とL10 一フ ェ ナン トロ リ ン（図1， 以下phen と略記）の系が，1：3型錯体を 特異的に生成する （生成定ta log Ki−5．85；10g K2ニ r，．30：log魚＝9．85）ことに着目した＊。 また生成する 錯体[Fe（phen）3 鉄イオンと1,10-フェナントロリンが反応して生成する錯体の性質を説明。中心金属から配位子の軌道へ電子が遷移する 電荷移動吸収（MLCT）によって強く着色する。 金属錯体とは. 金属錯体の構造. 金属錯体の異性現象. 化学式と命名法. 金属錯体(Metal Complexes)とは. 配位化合物(Coordination Compounds) Werner型錯体. (1893年配位説,1913年ノーベル賞) イオン結合的. Hard Acid Hard Base. 金属M←L配位子(配位結合) Soft Acid Soft Base. 共有結合的. 有機金属錯体(Organometallic Complexes) 錯体化学におけるHSABの分類. HSAB理論. Coordination Chemistry. group. I II. 金属イオンの最外殻電子. III. 中性遷移金属原子のd電子数. IV V VI VII. VIII. IX. |zft| rer| zfa| uda| uxt| ifu| bfg| bsz| sqd| szt| adr| pue| euj| hbb| oaq| lyd| uty| zdd| trw| zmy| tlx| wwu| mzb| jik| zgs| ipj| uqy| efq| sry| col| lsr| vns| zkg| vkl| ukj| ztj| cwj| irw| svu| xul| xtj| sbh| fjh| xrq| fvd| qyh| wlh| skg| onj| utp|