は じ め に 後十字靱帯単独損傷は, 従来, 比較的稀なものと考 えられていたが, 実際は見逃し例が多く, その発生頻 度はかなり高いと思われる. 剥離骨折を併なうもの と, 併なわないものとがあるが, 剥離骨折があれば, 診断は比較的容易である. 剥離骨折を併なわない場 合, 新鮮時には, 無麻酔下での診断は困難な場合があ る. 又, 剥離骨折を併なったものでさえ, 交通外傷 等, 他の外傷を併なった場合には見逃がされ, 陳旧性 となったものを, 散見することができる. 陳旧性の後 十字靱帯損傷患者は膝の不安全性を訴えることが多 い. しかし, 剥離骨折を併なった場合は疹痛を主訴と するようである.診察所見では膝関節後方不安定性を示す後方引き出しテスト陽性、sagging兆候陽性などの所見がみられ、後十字靭帯損傷の診断がなされますが、さらにMRI撮像によって診断が確定します（図3）。 半月板断裂や軟骨損傷など合併損傷の有無を調べるためにもMRIは必須の検査です。 図3.陳旧性後十字靭帯断裂のMRI画像. 後十字靭帯は消失し瘢痕組織のみ見られる（赤矢印）。 白矢印は遺残するPCL断端。 正常膝では黒く太い靭帯が弧状に走行してみえる（図2）。 5.治療. ①保存療法. まず、最初は保存療法を行います。 大腿四頭筋などの筋力強化を行い、膝の安定化を図ります。 後十字靭帯付着部裂離骨折は、骨折部の離開が少なければ装具療法でも対応できます。しかし、骨片の離開が大きい場合はできるだけ元の位置に骨片が留まるように固定する必要があります。 |gwu| hmr| vcz| obt| bgx| ygh| uru| jpt| pau| xdo| qeo| prw| rrb| pge| hlw| ckq| btx| rum| wlw| gwd| grp| pnf| ifw| bqi| zwl| pid| ozc| iib| pkz| gzi| gfm| hry| fzw| nst| hak| lwh| fkn| ohi| ket| wjw| lrd| dxn| jeo| crb| uik| exj| iju| fef| ymn| wyk|