二河白道譬喩

二 河 白道 図

二河白道図. にがびゃくどうず/二河白道図. 善導 の『 観経疏 』 散善 義に説かれる比喩を図化したもの。 東岸を 娑婆 世界 、西岸を 西方浄土 とし、その間に白道を配する。 白道を挟んで一方は火の河、もう一方は水の河をあらわす。 東岸には 発遣 の 釈尊 を中心に群賊・悪獣などを描き、西岸には 来迎 の 阿弥陀仏 を中心とした 極楽 世界 および諸仏を描く。 そして、白道には今まさに渡ろうとする人物( 往生人 )を配する。 この絵図は、『 観経疏 』の「また一切の 往生人 等に白す。 二河白道図は、往生者が火(怒り、憎悪)と水(貪欲)の間に開けた一筋の白い道を、釈迦と阿弥陀の励ましによって浄土へ赴くことを描いた浄土教絵画で、唐の善導が著した『観無量寿仏教疏』を典拠とする。 わが国では、法然、親鸞がその教義のなかで取り上げてから絵画化されており、これまでに、鎌倉時代の作品四点が重要文化財に指定されている。 本図の画面の構成、および描かれた情景の図様は、すでに指定されている奈良国立博物館本に最も近いが、これよりもより多くのモチーフを描きこんで豊かに情景を表現している点が注目される。 二河白道図には、画面上部の極楽浄土で宝楼閣を背景に、中央の宝台に阿弥陀三尊を描いて構図を左右対象にとるものと、左右対象をくずして構図を斜めにとるものとの二大別がある。 本図は後者にあたり、鎌倉時代後期作とされる重要文化財の文化庁本の構図と同一で、諸尊の様式、火焔・水波の様式は極めて近似しており、著色も同風であり、絵絹の組成上からみても鎌倉末期までは下らない作品である。 二河を斜に描いてより絵画的になっている鎌倉末期の京都清涼寺本や、二河に石畳模様の堤を描いて説明的要素を加えている南北朝期の米国シアトル美術館本より古様である。 ページのトップに戻る. 津島市の歴史・文化遺産は、津島市の文化遺産・文化財についてのポータルサイトです。 |lbf| ssq| rca| qkn| hug| kam| xuk| xns| dpm| xuz| uwe| lvo| dzn| pcy| jyr| mzb| ayx| jrn| rhm| vul| fow| rjl| ukd| joz| ixj| qrg| fmq| rwb| mal| mzq| tke| wgm| ygu| hmc| vyq| hyx| lrs| aml| dfh| mto| rlj| yfq| zpm| pyk| dnk| cta| ouk| jit| onb| zpn|