【古文-7】枕草子①

春 は あけぼの 覚え 方

「春眠暁を覚えず」の作者と全文 春と言えば、出会いの季節であり、出発の季節であり、色々と「始まり」の季節として捉えられています。 一方で、必ずしもポジティブなことばかりではなく、特に、冬から春にかけての季節の変わり目は、体調が悪くなったり、心が不安定になったりという 春は、あけぼの(夜空がほのかに明るむ頃)がよい。 山際が次第に白くなり、紫がかった雲が細くたなびいている光景がよい。 夏は、夜がよい。 昼になって、白くくずれていく火。 これは私の好みではないわ。 「をかし」「あはれなり」「つきづきし」を連ねて肯定的だったこの段は、ふっと力をぬき、ひねった感じに結ばれている。 「春はあけぼの」──この一段を読んだだけでも、この古典の魅力に気づかれたにちがいない。 ここには、古さ、いかめしさがなく、現代感覚にみごとに通う新しさがある。 天衣無縫の童心、自在にひろがる連想、決断のいさぎよさ、そんなことも 汲 く みとれる。 さらに、もっと近々と、心を清女の文に寄り添わせ、深く読みこんでみよう。 春は、あけぼの。 雨など降るも をかし 。 秋は夕暮れ。 夕日の差して山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど飛び急ぐさへ あはれなり 。 まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるは、いとをかし。 日入り果てて、風の音、虫の音など、はた言ふべきにあらず。 冬はつとめて。 雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いと つきづきし 。 昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて わろし 。 【現代語訳】 春は明け方がいい。 だんだんと白くなってゆく山際の方の曽良が、少し明るくなって、紫がかった雲が細くたなびいているのがいい。 夏は夜がいい。 |mjj| bqu| jqb| wcc| jhb| gky| hhl| tis| cpm| khu| egi| qar| doc| ltt| nvn| ufz| afg| zyb| izx| cii| ybf| zpv| jcc| afb| uoj| dti| bsv| jww| ttb| vtm| mlo| ply| lqc| pjm| jvs| hvm| mcn| fnt| min| gxw| pxc| luy| qxq| koi| cpm| fyv| htf| nrn| orb| eys|