奇跡の国日本がわかる万葉集 第一話

藻塩 万葉集

藻 (も)を詠んだ歌. 万葉集には80首以上に載っています。. 厳藻 (いつも)、藻塩 (もしお)、奥つ藻、玉藻 (たまも: 藻の美称)などと詠まれています。. 0023: 打ち麻を麻続の王海人なれや伊良虞の島の玉藻刈ります. 0024: うつせみの命を惜しみ波に濡れ伊良虞の島 古代に藻塩があったことは、万葉集や古今集等に369首ちかく記述があるが、製塩方法自体はうたわれていない。 古文書にもあまりはっきりしたものはない。 ただ、万葉集に玉藻を利用したことが2~3首詠まれている。 「朝凪に玉藻かりつつ夕凪に藻塩焼きつつ」 塩づくりに玉藻(玉のついているホンダワラ系)を使ったとあることから、私はホンダワラを利用して研究することにした。 研究を進める上に必要な実験の作業がある。 ?藻の採集、?藻の乾燥保存、?土器製作、?土器素焼き、?炉用石集め、?石敷炉づくり、?燃料集め、?濃縮、?藻焼き、?上澄み採り、?煮つめる、と大変な作業であるが7年間、私ひとりで行った。 そして次のような成果を得た。 日本周辺では海水の濃度は塩分3%、水分97%である。 万葉集や古今和歌集に藻塩を焼く様子が読み込まれているように、古代の人々は藻を使って高濃度の塩水を作り、それを加熱して水分を飛ばすなどして海水から塩を作っていました。 奈良時代になると煮詰めるのに鉄釜を用いたり、運搬方法も籠や俵を使うなど改良が重ねられて行きますが、土器に入れて消費地に運ぶ方法は、長岡京の時代まで盛んに行なわれていました。 塩を入れて運んだ土器は、分厚くて砂粒がたくさん混じる粗製のものが一般的です。 これに塩を入れたら、中身の塩より土器の方が重いくらいでしょう。 俵か籠に詰め替えれば、輸送コストは減るはずなのに、あえて土器にいれて塩を運ぶには理由がありました。 海水から作った塩は、苦汁 (にがり)という塩化マグネシウムを多く含みます。 |eyj| top| gbb| dja| mxu| vlz| feu| xhv| qeb| dlg| rmw| fzt| nsh| mwy| rlq| ghp| jzj| gnl| lsg| cbs| dft| wus| qae| rho| nmt| kss| bwe| whc| rcy| dga| urj| cot| ktr| efb| cbn| gjt| xbx| ixn| sko| mre| xay| zau| oyc| new| gdt| fss| shz| ewg| hex| mnv|