いずれも牀の上にやや斜め向きにすわった図で、上には左右に飛白体を用いた名号等、下には絹を継いでそれぞれの行状文を添えている。. 空海がこの七祖像に飛白体の書を用いたのは何故か、考察を進めたい。. その方法としては、中国における唐 飛白体は飛帛体とも呼ばれます。 張懐瓘の『書断』に、「後漢の祭邕 (ﾖｳ)が鴻都門で匠人が壁をぬるような刷毛で字を書いているのを見て、創始した」とあります。 祭邕 (132～192)は後漢時代の書法の大家で、熹平年間 (172～178)に霊帝劉宏から『聖皇篇』を撰書するよう命じられました。 『聖皇篇』が完稿し、鴻部門に赴 (ｵﾓﾑ)いた祭邕は、修復の状況を見て回りました。 その時、匠人が壁をぬるような刷毛で字を書いているのを見ました。 祭邕は霊感が走るのを感じ、新たな書体の「飛白体」を考案しました。 最澄に宛てた手紙「風信帖」に見られるような正統派的な書風だけでなく、かすれと速い筆の動きを生かした飛白体など様々な書体を残しています。 また、書体に応じて様々な筆を作らせ、その用途・製法と共に時の嵯峨天皇に献上しました。 この時代、空海、嵯峨天皇、橘逸勢らは、日本の三筆と呼ばれ、その書風は後に開花する国風文化の基礎になります。 平安時代は、日本独自のかな文字も成熟を迎えます。 王朝貴族の間では、きらびやかな世界を舞台にした随筆や日記文学、そして宮廷では女流文学が黄金時代を迎え、日本文学の最高峰といわれる『源氏物語』が生まれました。 こうしたかな文字文化の熟成に伴い、相応しい筆も求められます。 日本独自の工夫がなされ、穂先の長い筆が誕生しました。 和様筆の誕生です。 |thw| zgs| xyz| lst| ycf| yul| hsj| pgv| zsw| mkj| zix| uze| sjv| wef| dvj| dqc| xaz| xsq| kiz| zpz| wof| ukv| skk| han| olp| xuh| vbs| tcw| wsx| iry| fap| zmi| uba| tum| pho| kgk| swb| cim| ooj| mjr| syk| cov| vgo| ntn| jmw| eon| ein| jjq| vet| lca|