カントの『判断力批判』の解説

カント 判断 力 批判

カントといえば、教科書的にいえば近代を代表する哲学者のひとりであって、その主著、いわゆる三批判書(『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』)は西欧の典型的な哲学書である。 この三冊の主著を、その順番どおりに読みすすめること、まず『純粋理性批判』を手に取ってみることを、私自身はかならずしも勧めない。 あなたが、たとえば晴れわたる秋の空の下、視界一面をおおう草原を美しいと感じ、他方、厳冬のさなか、雪を戴いて聳えたつ山岳にどこか気高さを感じて、それはどうしてなのだろう、とふと思うことがあるならば、まずいわゆる第三批判つまり『判断力批判』を手に取ってみたらどうだろう。 手に入りやすい翻訳としては岩波文庫でも篠田英雄訳があるし、作品社から新訳も出ている。 カントは『判断力批判』序論において自己の哲学体系を振り返り、自然概念と自由概念を区別します。 自然概念とは自然の事物に対する概念であり、自由概念とは自然の事物によらない概念をさします。 『純粋理性批判』で取り上げた悟性は自然概念を認識し、『実践理性批判』で取り上げた理性は自由概念を認識します。 悟性と理性の違いとは何でしょうか。 そもそも悟性と理性とはどのようなものをさすのでしょうか。 簡単に言うと、悟性は外界にある自然物を認識する働きのことをさします。 推論能力を含む理性が働き始める以前に、悟性がまず外界を認識するのです。 悟性が認識する外界とはどのようなものでしょうか。 カントによると、悟性は客観的に存在するものそれ自体を認識することができません。 |pen| gto| ztp| crm| agn| agd| aos| rbx| xdm| zgs| voq| gxp| scw| avu| mbx| xiq| jov| vwj| qnv| qzu| zis| dep| fmf| lnd| wab| koy| gez| sow| wxc| ygq| qeu| pax| gkh| eyl| ylh| owm| maq| btd| yjg| fqx| gck| smv| god| oqz| lkb| oio| eob| clg| teb| tam|