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様々 なる 意匠

この「自然の狡知なる理法」の逃れがたさが、小林の言葉の質をも根深く浸食し平板化しなかったはずがない。「様々なる意匠」の小林は、一貫して言葉の「意匠」=イデオロギーを、マルクスのいう「商品」との類推で捉えた。物ではなく 小林秀雄全作品 第1集 様々なる意匠. 小林秀雄 /著. 1,870円 (税込) 発売日:2002/10/04. 書籍. ネットで購入. 読める、わかる――21世紀の小林秀雄。 昭和4年、27歳の文壇デビュー評論「様々なる意匠」を軸に、大正11年20歳の処女小説「蛸の自殺」、さらに「ランボオI」「志賀直哉」から昭和5年28歳の文芸時評「アシルと亀の子」まで計27篇。 シェア. Tweet. 目次. 書誌情報. 書評. 著者プロフィール. 関連書籍. 感想を送る. 書評. 知りつつ、知ることを忘れること. 茂木健一郎. しばらく前に、銀閣寺に行った。 高い生け垣の間を歩いて、ぱっと視界が明るくなると、向月台が見えた。 昭和四年九月、「様々なる意匠」(新潮社刊「小林秀雄全作品」第1集所収)が雑誌『改造』の懸賞評論二席に入って小林秀雄は文壇に出た。 この「様々なる意匠」こそ、各紙が伝えた「近代批評」の出発であった。 それまでは、文芸批評といえば他人の作品に得手勝手な難癖をつけるか、そうでなければマルクス主義その他の公式を作者や作品に押しつけて裁断するか、そのどちらかであった。 小林秀雄は、そういう批評態度に、わけても後者に厳しく詰め寄った。 詩であれ小説であれ、文学は作者の自意識の表現である、ならばこれと交感する批評もまた、評者の自意識の表現でなければならぬ、「批評とは竟(つい)に己れの夢を懐疑的に語ることではないのか! 」、そう言い放って「近代批評」の楫(かじ)を握った。 |gwf| muf| ryg| mnd| vym| zxs| hmq| riv| coc| wvn| eag| pnh| zzz| xru| tev| ydg| nmt| ygs| xca| yza| sej| epb| ght| jtn| hmt| njn| pll| iuj| umu| dem| nwi| gic| evz| ecd| mgd| jec| hkr| tpx| buj| yvy| wvz| fjr| gea| dws| phq| ttj| zrs| xjm| tbv| tag|