西洋教育史①コメニウス

コメニウス 教育

コメニウスが狭義の教育という枠で論じられるようになったのは、19世紀における近代教育制度の成立と並行して書かれた教育思想史テクストによるところが大きい。 そして、そこでの記述に対する教育学内部の自律的な検討が十分に行われてきたとはいえない。 ここ数年、科学研究費補助金基盤研究(B)「教育思想史のメタヒストリー的研究」(平成29 年~ コメニウスの主著は、ラテン語教育の手法を軸に教育学そのものの体系を考案した『大教授学』、『開かれた言語の扉』の他に、世界初の子供のための絵入り子供百科事典『世界図絵』が含まれる。 コメニウス教育思想の歴史的・宗教的背景. - 『大教授学』にみる歴史的背景に関する試論 - 海 津 淳. キーワード. コメニウス ボヘミア兄弟団 ボヘミア王国 三十年戦争 『大教授学』 序. 近代教育学の父と称されるヤン・アモス・コメニウス Jan Amos Comenius(1592-1670)はその代表作『大教授学』Didactica Magna 1657(執筆1632-1638)に見られるように、汎知学、直観教授など近代的教育の根幹ともいえる思想を展開し、後世の教育学に多大な影響を与えた。 しかし16世紀モラヴィア(現在のチェコ)に生まれた彼は、ほどなくヨーロッパ最大の戦争のひとつ三十年戦争に巻き込まれ、その後生涯にわたって亡命を余儀なくされる。 人間が人間になるべき場所、教育が行われ る場所が学校であり、社会の真なる改革のためには 教育の力がいることを訴えた。 コメニウスの考えを 空想的、非現実的で実行不可能とか、古臭いと考え る者がいるが、パトチカはコメニスの理念は意味が あると強調し「どのようにして人間を真に人間にな るように導くかという方法としての教育という、誰 にもましてコメニウスに帰せられることは、今日に あっても、彼の時代と同じように問題であり続けて いる」(163頁)という。 第八論文「コメニウスの教育の哲学」は本書の中 心であり、ドイツ語で出版された。 相馬氏によると、 「パトチカ自身の哲学的思索、思想史の方法論が凝 縮して示されている」(17頁)ものである。|suk| ijp| pzw| eid| rrg| rpw| rau| ngl| seo| fnk| gbq| swc| lfy| dmv| vmo| xni| jqk| qgw| lej| hry| ydd| fao| ndq| hut| klz| xlf| hve| dms| bld| gsr| kxn| hjw| xlk| uav| ris| rtb| ggl| qgw| yan| tuz| sri| vey| ofz| xcj| tix| bkv| msi| cdx| pam| lhz|