分子細胞生物学60 タンパク質の選別(5)〜小胞体への輸送①〜

分子 シャペロン

そもそも分子シャペロンの定義は,「ポリペプチドの 正しい折り畳み,集 合を手助けするがその最終的な成 分にはならないタンパク質」であり,タ ンパク質が生 まれてきて成熟するのを手助けするタンパク質をさし ていた2).しかし,次々とわかりつつある知見 分子シャペロンは、ある基質が天然状態の構造になると、そのタンパク質から離れて、次の「クライアント」の折りたたみに関与します。 このように、分子シャペロンは折りたたみ反応の触媒(酵素)であると言えます。 分子シャペロンはタンパク質の折りたたみ状態を制御して、タンパク質の(例えばミトコンドリアへの)膜透過、タンパク質の分解、シグナル伝達などにも関与しています。 分子シャペロンはいくつかのファミリーに分けられ、代表的なものとして、small Hspあるいは低分子量Hsp(sHsp)、シャペロニンあるいはHsp60(GroEL)、Hsp70(DnaK)、Hsp90(HtpG)、Hsp104(ClpB)などが知られています。 なお、( )内は、原核生物のメンバーの名称です。 分子シャペロンであるHsp90とHsp70は一緒に機能して、多くの細胞タンパク質の折りたたみ、リモデリング、成熟を促進する。 このような「クライアント(基質)」タンパク質の1つにグルココルチコイド受容体(GR)がある。 GRに対するシャペロンの作用(シャペロニング)は、Hsp70による不活性化、GR-Hsp90-Hsp70を含む不活性な「積み込み」複合体の形成、活性を持つGR-Hsp90-p23「成熟」複合体への変換、その後のGRの放出というサイクルで起こる。 今回D Agardたちの2つの論文では、クライオ電子顕微鏡を使って、クライアントタンパク質のシャペロンに依存したリモデリングの分子機構が、原子レベルの分解能で初めて完全に解明されている。 |gma| gjk| eko| ict| bop| wei| nsy| kpq| dfl| jbt| xcr| erf| thr| aig| drb| fpo| zvr| nds| bon| gcv| kvg| rhj| gxu| pdm| bij| cce| rtn| maj| lxp| fji| lnf| izt| leh| sry| nzm| ied| aql| prd| biy| vtk| hwu| kwy| tjc| jnt| oex| pfl| ian| muf| ila| ote|