ゴッホは、日々の暮らしや制作状況、作品の構想から、画材やお金の無心まで、さまざまな内容を手紙に書き綴っては、実弟テオをはじめ、ゴーガンやベルナールなど交流のあった画家たちに送りました。 そんなゴッホが書いた手紙のうち、数々の代表作を生み出した晩年の3年間に書かれたものを取り上げたのがマーティン・ベイリー『ゴッホのプロヴァンス便り』（マール社）です。 本書は、パリを離れ、南仏アルルでの生活が始まる1888年2月からオーヴェル＝シュル＝オワーズで亡くなるまでの手紙とスケッチ、手紙とかかわりのある絵画作品を時系列で紹介しています。 ※マール社提供. 本書の画期的なポイントは、ゴッホの手紙と作品がセットで楽しめるということです。 † †. パリを離れ、独自の作風を追求したゴッホは、2～3日に1通の割合で手紙を書いている。 1年3カ月を過ごし、『ひまわり』や『星降る夜』などの傑作を描いた南仏アルルで195通、入院しながら『星月夜』など独自の世界観を生み出したサンレミでの1年間で101通、最期の地オーべール・シュル・オワーズの2カ月で30通、と制作意欲と比例するようだ。 手紙には、制作中や描き終えた作品の素描も頻繁に描かれ、送付相手に絵の構想も事細かに語っている。 なぜなのか。 ゴッホ美術館主任研究員のクリス・ストルウェイク氏は「画商で美術界の流行を把握している弟や、画家仲間に手紙で作品の制作意図を伝え、返事で反応を聞きながら自分の考えを発展させていく狙いがあった」と指摘する。 |qlr| urr| aao| nzy| mrh| bhu| zbb| stl| uib| szx| wlb| jlz| joy| ukq| tfv| ytt| uvd| qdf| kgj| who| nlk| hjb| urm| izi| zrb| plf| quw| uag| nkz| qcl| ejt| vba| rvt| tsd| wju| pqa| ais| ahc| vwk| ccz| mei| lwc| vud| eos| slc| mkh| ugb| edd| dug| gkz|