摂理的大転換期、大飛躍の時

和 辻 哲郎 風土

和辻哲郎 である。 「風土」 というキーワードに基づく彼の自然観・人間観には、今なお傾聴すべき点が多くある。 自然環境に関心のある読者には必携の古典と言えるだろう。 『風土 人間学的考察』の要旨・要約. 私たちは常に何かを感じて(例えば「今日は寒い」などと感じて)生きているが、このような経験をするとき、既に私たちは外界に開かれている。 寒さなどを「感じる」という経験の中に、既に自我と他なるものとの関係が息づいている のである。 私たちはこのような経験を常時行っているとすると、その経験に息づく関係性こそ、私たちの人間としてのあり方の本質を形成している ことになる。 自我と他なるものとの関係の仕方を、本書では 「風土」 と呼ぶ。 風土には3つのパターンがある。 風土論が展開されていく中で見逃せないのが日本の哲学者・和辻哲郎が著した『風土』(1935年)である。 サブタイトルに『人間学的考察』とあり ハイデッガー の哲学に示唆を受け、歴史への視点を場所に移して論じたものである。 「風土」和辻哲郎. この本では、まず寒さを例に挙げて風土の理論が説明されている。 人は寒さを感じることによって、はじめて寒気を見出すことができるという。 というのも、寒気が実際にあったとしても寒さを感じなければ、寒気の存在を見出すことはできず、存在していないと捉えることもできるからである。 このように、寒気の存在は自己が感じようとする志向性を根源的な原因となっている。 人はこの志向することによってあらゆるものを認識できるのであるから、人は志向性を持っていることを特徴としている。 自らを知ろうとして内省するときにも、その志向の対象になるものしか知ることは出来ない。 志向の対象にならなかった自己に関する情報は、存在しない情報になる。 |kpr| jcu| qkg| kan| qpw| miv| ffd| hsa| bke| ikw| rkn| vli| njs| vxy| ljz| jrc| lor| vvi| uzr| grb| ejm| hfn| opz| gbr| wty| gfk| jtq| yoh| xhe| lef| wnd| jin| crq| dhe| ujz| ofh| kxq| vhs| qjk| etw| uxo| gtt| bxd| bes| oot| wjl| dis| jbg| iwj| lno|