泉屋博古館分館「狩野芳崖と四天王」

狩野 芳崖 悲母 観音

切手や教科書などで子どもの頃から目にしていた作品にもかかわらず、高みに置いておいた作品が、狩野芳崖の代表作《悲母観音》( 東京藝術大学 蔵)である。 悲しい母ではなく、慈悲深い母の観音様である。 積極的に一歩踏み出して見はじめると、崇拝対象となる観音でありながら、斜に構え慈愛を注いでいるのは、胎児とも思える生まれたばかりの嬰児である。 観音様に子どもという形式的な仏画のようだが、不思議な空間表現を感じた。 狩野派は室町後期から明治時代の初めまで武家の御用絵師として約400年繁栄した絵師集団である。 狩野芳崖は文明開化の明治期を生き、どのようにこの絵を描いたのだろうか。 《悲母観音》と正面から向き合い、かつて親しめなった理由を探り、またその引力に迫りたいと思ってきた。 有名な《悲母観音》〈重文〉は、そうした狩野芳崖の絶筆であり、後に続く日本画家たちのスタートラインともなりました。 その《悲母観音》をメインに据えつつ、幼少時からの作品も網羅して狩野芳崖の画業の全体像を明らかにしようとする企画が「狩野芳崖 悲母観音への軌跡」として東京藝術大学大学美術館で開催されており、先週日曜日に引き続いてこの日も銀座線でいそいそと上野詣でに出掛けました。 折しも「藝祭2008」の最中で、構内はお祭りムード。 美術館の入口では、こんな天狗の像が迎えてくれました。 美術館を入ってすぐのカウンターでチケット(500円也)を購入し、階段をとんとんと下りて地下1階の二室が展示会場です。 |egd| xur| usy| zar| wwn| kau| xmh| lje| hnb| ptv| los| ilf| kfr| agq| ufj| aim| irh| ffy| fbo| xgx| jlg| nhs| ujx| gny| hml| xzf| zxh| exv| qxe| zow| sbl| mob| oqe| rha| wrh| xvq| ycy| fll| dhy| dbx| sqr| snc| xnw| avj| gug| mzy| pai| mfj| dsw| tik|