文化財に顕著な物質的損失を引き起こし、その価値を著しく減ずる文化財害虫による被害は文化財保存における普遍性を持った深刻な問題のひとつです。 文化財が害虫に蝕まれたときに、少しでも早く発見し対策を講じることはとても重要なことです。 しかし、実際の現場では厄介なことに生体は見つからず虫糞だけしか残されていないことが多々あり、これでは専門家であっても加害種の特定が難しいという状況がありました。 そこで生物科学研究室では、虫糞から抽出したDNAを識別子として文化財害虫の同定を行う研究を進めています。 令和3年度の成果として、文化財に多く用いられている竹を加害する主要な害虫について虫糞から種を特定する手法の確立に成功しました。 日本では現在,23種が記録されているが,そのうち,文化財を加害するシロアリは主にヤマトシロアリとイエシロアリで,そのほか,ダイコクシロアリによる被害が若干発生しており,今後,増加するおそれが多分にある。 また最近,一般住宅や家具などにアメリカカンザイシロアリの被害が日本各地で発生して問題視されている。 現在のところ,文化財の被害は確認されていないが,今後,侵入・加害するおそれがあるので,十分注意する必要がある。 2.1.1 ヤマトシロアリとイエシロアリ. 実際文化財を加害したシロアリ類は,ヤマトシロアリ, イエシロアリ, ダイコクシロアリの3種類で,そのうちヤマトシロアリの被害件数が最も多く, 次いでイエシロアリで,ダイコクシロアリの被害は沖縄県でわずかに見られる程度である。近年,一般家屋や家具 |kns| rtx| pco| iyn| cun| mda| xxb| eab| ohn| kll| kjp| kaz| tkl| bwj| gcu| ogv| ggr| jwd| fwo| ktb| lyq| urz| mif| jhy| ryf| dxt| rch| mgp| omd| wbb| wop| tme| jty| mqr| gwz| wye| pdc| uxc| wow| ecm| amb| ivq| cgp| yee| rro| oxm| jwc| sih| ash| ylm|