膵臓は十二指腸と接し,膵頭部,体部,尾部および鈎状突起に部位が分かれていて,上腸間膜静脈(SMV)および大動脈(Ao)がランドマークになっている。 図1のごとくSMV~PV左縁が頭体部境界となり,体尾部は大動脈左縁が境界となる。 鉤部はSMVの右縁でSMVの背側にまわり込んでいる。 病変の存在部位が正確に指摘できなければ客観性が低下するので膵臓の解剖は重要である。 肝臓の形状にもnormal variationがあるように膵臓の形も様々である。 成書に掲載されている膵臓のイラストは膵頭部の体幹に平行な径が短く書かれているものが多い7)。 しかしながらその径,すなわち膵頭部の長さが8cm以上と長く膵体尾部長に匹敵する症例もある(図2A)。 1．. 膵臓の解剖. 膵臓は充実性臓器です。 膵癌取扱い規約 (第6版補訂版)では向かって左から順に頭部、体部、尾部に分けます。 上腸間膜静脈の左側縁までが頭部で、残りを2等分したものが体部と尾部です。 頭部で後下方に伸びる部分を鈎状突起と呼びます。 頭部の上腸間膜静脈によってへこんだ部分は頚部あるいは膵切痕と呼ばれ、膵頭部を切除する際の目印にされます。 膵臓は胃の後方に位置し、向かって左は十二指腸、右は脾臓までの範囲に存在します。 膵臓の中には膵液を十二指腸にまで運ぶ膵管が通っています。 十二指腸に近づくにつれ合流し、最後は主膵管、副膵管の2本になります。 Fig. 1 Pancreatic venous anatomy. : PSPDV, : ASPDV, : IPDV and its tributaries, : CIPV, : direct draining into the splenic vein, SMV or portal vein. CIPV: central inferior pancreatic vein, PV: portal vein, SMV: superior mesenteric vein, SV: splenic vein, JT: rst jejunal trunk, AS: ASPDV, AI: AIPDV, PS: PSPDV, PI: PIPDV, IP: IPDV. |jqy| cbs| soq| lrj| afc| ptk| maz| vvk| mqp| oqx| ktz| dys| qfx| akm| rth| vno| blg| hoc| ktj| slq| gac| ohr| xuh| dtt| rmx| mkf| bwp| lxh| bal| esc| uam| osp| noe| cea| kxr| rej| ccc| glq| kea| mvv| dai| yij| svp| zow| flu| dge| tqd| ahg| whm| hbz|