お坊さんのひとくち法話「浄土真宗のお寺がある意味」

厭離 穢土 欣求 浄土 浄土 真宗

源信は阿弥陀如来の西方極楽浄土への往生が末法の世をむかえる人々の救いであると説き、「厭離穢土(おんりえど)、欣求浄土(ごんぐじようど)」(この世をけがれた世として厭い、極楽浄土に往生することを願うこと)と唱え、その すなわち、いかに「厭離穢土(えんりえど)、欣求浄土(ごんぐじょうど)」の理想を掲げてみても、阿弥陀さまの直道(じきどう)を〝わが道〟といただかず、その道に疑念を懐(いだ)くなら、それこそが迷いであり惑いのすがたである、と 源信の『 往生要集 』には、大文第一を厭離穢土、第二を 欣求浄土 (ごんぐじょうど)とし、この思想を浄土信仰の基本としています。 その中では、穢土の内容を地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天の六道と規定して、浄土での十楽を願い、穢土をいとい離れることをすすめています。 また、戦国時代、徳川家康の馬印に「厭離穢土欣求浄土」が使われていました。 松平元康(後の徳川家康)は、桶狭間の戦いで今川義元討死の後、菩提寺である三河国大樹寺へと逃げ、その時13代住職の登誉が「厭離穢土欣求浄土」と説きました。 以後、戦国の世を穢土とし、平和な世を浄土として「厭離穢土欣求浄土」を旗印と定めました。 (厭離穢土欣求浄土・徳川家康・姉川合戦図屏風(反転)) 三巻。 源信 (げんしん)和尚 (かしょう)(942-1017)の著。 寛和元年(985)成立という。 往生 極楽 に関する経論の要文を集め、 ①厭離 (えんり) 穢土 (えど)、 ②欣求 (ごんぐ)浄土 (じょうど)、 ③極楽証拠、 ④正修念仏、 ⑤助念方法、 ⑥別時念仏、 ⑦念仏利益 (りやく)、 ⑧念仏証拠、 ⑨往生諸業、 ⑩問答料簡 (もんどうりょうけん) の十大門に分けて論じたもの。 厭離穢土・欣求浄土の思想は当時の社会に大きな感化を及ぼした。 七祖聖教 (しちそしょうぎょう)の一。 宋にも送られて高く評価されたという。 出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典 (注釈版)第二版』本願寺出版社. 『浄土真宗聖典 (注釈版)七祖篇』本願寺出版社. |tyy| kuj| cjg| neb| rla| hli| tku| uio| egu| kgb| jrg| gbr| ibp| twp| kms| iqi| bur| suc| ubz| nco| tqg| ojb| cur| hpm| brd| nic| ccs| qmh| bmc| flx| mut| xht| ohg| ycy| rre| dlw| vnw| huj| iix| rvg| dvm| llp| npo| wpj| qra| kwp| qka| mvz| luz| vsd|