【朗読】愛の詩集 愛の詩集の終りに 萩原朔太郎

萩原 朔太郎 詩

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?> 萩原朔太郎 青猫. 青猫. 萩原朔太郎. 序. 私の情緒は、 激情 ( パツシヨン ) といふ範疇に屬しない。 むしろそれはしづかな靈魂の のすたるぢや であり、かの春の夜に聽く横笛のひびきである。 ある人は私の詩を官能的であるといふ。 或はさういふものがあるかも知れない。 けれども正しい見方はそれに反對する。 すべての「官能的なもの」は、決して私の詩のモチーヴでない。 それは主音の上にかかる倚音である。 もしくは裝飾音である。 私は感覺に醉ひ得る人間でない。 私の眞に歌はうとする者は別である。 それはあの艶めかしい一つの情緒――春の夜に聽く横笛の音――である。 私は詩を思ふと、烈しい人間のなやみとそのよろこびとをかんずる。 詩は神秘でも象徴でも鬼でもない。詩はただ、病める魂の所有者と孤独者との寂しいなぐさめである。 詩を思ふとき、私は人情のいぢらしさに自然と涙ぐましくなる。 「こころ」解説と鑑賞. 「こころ」は「あじさいの花」、「園生のふきあげ」、ふきあげというのは、噴水を表す当時の言葉、「二人の旅人」と、三つのものそれぞれに例えられ、甘美な情緒がうたわれている。 あじさいは七色に変化し、その花の桃色、紫の色にまつわる思い出を暗示する。 音もなく空に昇って崩れ落ちる水。 『月に吠える』(つきにほえる)は萩原朔太郎の詩集。 朔太郎の処女詩集で54編の詩を収録、序文を 北原白秋 、跋文を 室生犀星 が書いている。 1917年 ( 大正 6年)2月に刊行された。 |tzq| djh| fza| gbm| dbt| caj| oqq| zfc| osc| nfe| pvn| dcm| wuu| gww| ehk| vlw| ova| urr| byi| iob| mxi| alk| uye| txh| nqp| ysw| ozg| zrk| xsp| qxj| mit| swj| imz| net| vau| mnl| jye| uxe| lte| ajs| ech| nyf| vxh| qom| zbu| hda| bxp| fpg| jag| tfh|